【G検定対策】G検定とは?|試験内容・難易度・勉強方法を整理
最終更新日:2026年8月1日

AIについて学び始めると「G検定とはどのような試験なのか」、「プログラミングができなくても受験できるのか」、「どれくらい勉強すれば合格できるのか」と疑問に感じることがあります。
G検定は、AIやディープラーニングの技術だけでなく、機械学習、生成AI、社会実装、法律、倫理、ガバナンスまで幅広く問われる試験です。
この記事では、G検定の試験内容、難易度、合格率、勉強時間を整理します。
G検定とは?

G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを確認するための検定試験です。
正式名称は「JDLA Deep Learning for GENERAL」で、一般的には「G検定」または「ジェネラリスト検定」と呼ばれています。
AIの仕組みを開発するためのプログラミング能力ではなく、AIで何ができるのか、どのような技術が使われているのか、社会で活用するときに何へ注意すべきかといった知識が問われます。
受験資格に制限はなく、AIやプログラミングを専門としていない人も受験できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施団体 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 正式名称 | JDLA Deep Learning for GENERAL |
| 主な目的 | AI・ディープラーニングの活用に必要な知識を確認する |
| 受験資格 | 制限なし |
| 主な受験者 | AIを学び始めた人/仕事でAIに関わる人/AIの全体像を整理したい人 |
| プログラミング | 実技試験やプログラミング問題はない |
G検定では、数式や専門用語を暗記するだけでなく、AIの技術をどの場面で使うのか、似ている技術にはどのような違いがあるのかを理解することが重要です。
G検定の試験概要

G検定には、自宅のパソコンから受験するオンライン試験と、指定された試験会場で受験する会場試験があります。
オンライン試験と会場試験は同じ資格として扱われますが、試験時間や受験方法が異なります。
| 項目 | オンライン試験 | 会場試験 |
|---|---|---|
| 受験場所 | 自宅 | 全国の指定試験会場 |
| 試験時間 | 100分 | 120分 |
| 問題数 | 145問程度 | 145問程度 |
| 出題形式 | 多肢選択式の知識問題 | 多肢選択式の知識問題 |
| 受験料 | 一般13,200円/学生5,500円 | 一般13,200円/学生5,500円 |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし |
| 出題範囲 | G検定シラバス | G検定シラバス |
※受験料は税込です。オンライン試験には各種割引制度がありますが、会場試験には原則として割引制度がありません。最新の条件は、受験前にJDLA公式ページで確認してください。
2026年から試験時間と問題数が変更された
2025年までの情報を掲載している記事では、「試験時間120分」と説明されていることがあります。
しかし、2026年のオンライン試験は、試験時間100分、問題数145問程度に変更されています。会場試験は120分、145問程度です。
オンライン試験では、単純計算すると1問に使える時間は平均約41秒です。
分からない用語を試験中に一つずつ調べていると、最後まで解き終わらない可能性があります。検索に頼るのではなく、問題文を見て用語や技術の違いを判断できる状態を目指すことが大切です。
オンライン試験と会場試験は同じ資格
オンライン試験と会場試験は、どちらで合格しても同じG検定の資格として扱われます。
ただし、受験システムは別になっており、合格証書や合格認証ロゴも受験形式に対応した仕様で発行されます。
2026年のG検定試験日程
2026年は、オンライン試験が年6回、会場試験が年3回実施されます。
2026年8月1日時点で、これから申し込める試験は次のとおりです。
| 開催回 | オンライン試験 | 会場試験 |
|---|---|---|
| 2026年第5回 | 2026年9月5日(土)13:00~14:40 | 2026年9月4日(金)~9月6日(日) |
| 2026年第6回 | 2026年11月6日(金)16:00~17:40 2026年11月7日(土)13:00~14:40 | 実施なし |
2026年第5回のオンライン試験は、個人の場合、2026年8月28日(金)23時59分まで申し込めます。
会場試験の申込期限は、原則として受験日の3日前23時59分までです。2026年第6回のオンライン試験は、2026年9月11日(金)から申込受付が始まる予定です。
試験日程は変更される可能性があるため、受験前には必ずJDLA公式ページを確認してください。
G検定では何が問われる?

G検定の出題範囲は、AIの歴史や機械学習だけではありません。
ディープラーニングの仕組み、画像認識、自然言語処理、生成AI、AIプロジェクト、数理・統計、著作権、個人情報、AI倫理、AIガバナンスまで幅広く出題されます。
現在の詳細なシラバスは、G検定2024年第6回から適用されている内容です。
このサイトでは、G検定の出題範囲を理解しやすいように、次の8分野に整理しています。
| 分野 | 主な内容 | 押さえたいポイント |
|---|---|---|
| 人工知能とは・人工知能をめぐる動向 | AIの定義/探索・推論/知識表現/機械学習の歴史 | AIがどのように発展してきたか |
| 機械学習の概要 | 教師あり学習/教師なし学習/強化学習/モデル評価 | 学習方法と代表的な手法の違い |
| ディープラーニングの概要 | ニューラルネットワーク/活性化関数/誤差関数/最適化 | ニューラルネットワークが学習する流れ |
| ディープラーニングの要素技術 | 畳み込み/プーリング/正規化層/Attention/オートエンコーダ | 各技術が何を解決するのか |
| ディープラーニングの応用例 | 画像認識/自然言語処理/音声処理/生成モデル/マルチモーダルAI | 入力・出力・利用場面の違い |
| AIの社会実装に向けて | AIプロジェクト/データ収集/前処理/学習/運用 | AIを実際の業務に導入する流れ |
| AIに必要な数理・統計知識 | 確率/統計/行列/微分/情報理論 | 数式の意味とAI技術とのつながり |
| 法律・倫理・ガバナンス | 著作権/個人情報/契約/公平性/安全性/AIガバナンス | AIを安全に利用するためのルール |
公式シラバスでは、技術分野に加えて、AIに関する法律と契約、国内外のガイドライン、プライバシー、公平性、安全性、透明性、AIガバナンスなども出題範囲に含まれています。
そのため、ディープラーニングの技術だけを勉強しても、G検定の出題範囲全体をカバーできません。
どの分野からどの程度出題されるのか予想しています。

G検定の難易度はどれくらい?

G検定は、受験資格がなく、プログラミングの実技試験もありません。
一方で、出題範囲が広く、短い試験時間で多くの問題に答える必要があります。
最近の合格率を見ると、70%台後半から80%台で推移しています。
| 開催回 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 2026年第1回 | 8,529名 | 78.77% |
| 2026年第2回 | 12,027名 | 77.04% |
| 2026年第3回 | 8,305名 | 82.40% |
| 2026年第4回 | 9,241名 | 83.08% |
2026年第2回と第3回は、オンライン試験と会場試験を合わせた結果です。
合格率だけを見ると簡単そうに感じるかもしれません。
しかし、受験者には会社や学校でAIを学んでいる人、すでにITやデータ分析の知識を持っている人も含まれています。合格率が高いことと、勉強しなくても合格できることは同じではありません。
また、JDLAは合格ラインや得点を公開していません。「正答率○%で必ず合格」とは判断できない点にも注意が必要です。
G検定が難しいと感じやすい3つの理由
G検定が難しいと感じやすい3つの理由として主に下記があげられます。
| 難しい理由 | 具体的な問題 | 対策 |
|---|---|---|
| 出題範囲が広い | 技術だけでなく、歴史、数理、法律、倫理も出題される | 最初にシラバス全体を見る |
| 似ている用語が多い | 意味が似た用語や関連技術を混同しやすい | 違い・目的・利用場面を整理する |
| 試験時間が短い | オンライン試験では100分で145問程度に答える | 問題文を見て短時間で判断する練習をする |
特に注意したいのが、似ている用語の混同です。
たとえば、教師あり学習と教師なし学習、正規化と正則化、画像分類と物体検出、転移学習とファインチューニングなどは、言葉だけを暗記すると区別しにくくなります。
G検定では、用語の意味だけでなく、何を目的とする技術なのか、どの場面で使われるのかまで理解することが重要です。
G検定の勉強時間はどれくらい?
必要な勉強時間は、受験前の知識によって変わります。
JDLAがG検定合格者を対象に行ったアンケートでは、「30~50時間」と答えた人が25.3%で最も多く、続いて「15~30時間」が21.5%、「50~70時間」が18.4%でした。
| 受験前の状態 | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| AIや機械学習をすでに学んでいる | 15~30時間程度 |
| ITの基礎知識はあるがAIは初めて | 30~50時間程度 |
| AI・ITの学習を始めたばかり | 50~70時間以上 |
この時間は、合格を保証するものではありません。
短期間で用語を暗記するよりも、分からない分野を確認しながら学習した方が、問題の聞かれ方が変わったときにも対応しやすくなります。
G検定はどのような人におすすめ?
G検定は、AIエンジニアを目指す人だけの試験ではありません。
| おすすめの人 | 学習するメリット |
|---|---|
| AIの学習を始めたばかりの人 | AI分野の全体像と基本用語を体系的に確認できる |
| 仕事でAIサービスを利用する人 | AIでできることと、できないことを判断しやすくなる |
| AIプロジェクトに関わる人 | エンジニアや外部事業者と話すための共通知識を身につけられる |
| 生成AIを安全に活用したい人 | 著作権、個人情報、バイアス、ガバナンスを整理できる |
| AI関連資格に初めて挑戦する人 | 受験資格がなく、AI学習の入口として取り組みやすい |
G検定は、AIモデルを自分で開発できることを証明する試験ではありません。
しかし、AIに関する用語や仕組み、社会で利用するときの注意点を幅広く学ぶきっかけになります。
G検定を取得するメリット
G検定を取得するメリットをいくつかあげます。
AIの全体像を体系的に学べる
AIについてインターネットで調べていると、生成AI、機械学習、ディープラーニング、ニューラルネットワークなど、さまざまな言葉が出てきます。
個別の用語だけを調べていると、それぞれの関係が分からなくなることがあります。
G検定のシラバスに沿って学ぶことで、AIの歴史、機械学習、ディープラーニング、応用例、社会実装、法律までを一つの流れとして整理できます。
AIに関する会話を理解しやすくなる
G検定の学習では、AIプロジェクトやデータ、モデル評価、生成AIリスクなど、実務でも使われる用語を学びます。
AIエンジニアになる予定がなくても、社内の担当者や外部事業者が説明している内容を理解しやすくなります。
AIを利用するときの注意点を学べる
AIを活用するときは、精度だけでなく、著作権、個人情報、バイアス、安全性、透明性なども考える必要があります。
G検定では技術と法律・倫理の両方が出題されるため、AIを安全に利用するための基礎知識を整理できます。
合格を資格取得の証明に使える
G検定に合格すると、合格証書とオープンバッジが発行されます。オープンバッジは、G検定に合格したことを示す資格証明として利用できます。
ただし、G検定に合格しただけで、AIの開発や実務がすぐにできるようになるわけではありません。
資格取得を最終目的にするのではなく、AIを学ぶための土台として活用することが大切です。
おすすめの勉強法

G検定に限らず資格試験でよく言われることですが、まず問題を解いて、現在の自分の力を理解する ことから始めることをおすすめします。
そして、手順以外の結論はこれです。
① 正解した問題でも、理由を説明できなければ復習する
② 間違えた問題は、用語の意味だけでなく「似た用語との違い」を確認する
③ 1冊を丸暗記するより、問われ方が変わっても答えられる状態を目指す
④ 試験前は重要用語チェックシート、混同しやすい用語チェックシートで確認する
私が1回目のG検定で不合格になった理由

私はG検定を2回受験し、1回目は不合格、2回目で合格しました。
1回目は、1冊の問題集を中心に勉強していました。繰り返し解くうちに正解できるようになりましたが、実際には問題文と答えの組み合わせを覚えていただけだったと思います。
本番では、問題集と異なる表現や、理解していない用語が出てくると判断できず、145問中100問程度しか回答できませんでした。
この失敗から、人間の学習にも「過学習」があると感じました。
| 混同しやすい用語 | 見分ける基準 |
|---|---|
| 教師あり学習/教師なし学習/強化学習 | 正解ラベルや報酬があるか |
| 正規化/標準化/正則化 | データを変換するのか、過学習を抑えるのか |
| 画像分類/物体検出/セグメンテーション | 画像全体、物体の位置、画素のどこを見るか |
| 転移学習/ファインチューニング/特徴抽出 | 学習済みモデルのどこを再学習するか |
| エントロピー/交差エントロピー/KLダイバージェンス | 1つの分布、正解と予測、2つの分布のどれを見るか |
2回目の受験では、答えを暗記するのではなく、用語の意味、違い、つながりを確認しました。
また、複数の問題を解き、同じ知識が別の聞かれ方をした場合にも答えられるようにしました。
G検定対策では、問題集の正解率だけを見るのではなく、答えの理由を説明できるか確認することが重要です。
初心者向けの学習スケジュール
1か月程度で学習する場合は、次のように進める方法があります。
| 期間 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1週目 | 試験範囲/AIの歴史/機械学習の基本 | 試験の全体像を把握する |
| 2週目 | ディープラーニングの概要/要素技術 | ニューラルネットワークの学習の流れを理解する |
| 3週目 | 応用例/社会実装/法律・倫理/数理・統計 | 技術以外の分野も含めて確認する |
| 4週目 | 問題演習/弱点の復習/時間を測った練習 | 問題文から短時間で判断できるようにする |
平日に30分、休日に1~2時間程度でも、継続すれば学習時間を確保できます。
試験直前にまとめて暗記するのではなく、毎日少しずつ用語の意味と違いを確認する方が理解を定着させやすくなります。
G検定対策で避けたい勉強方法
| 避けたい勉強方法 | 問題点 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 用語の名前だけを暗記する | 説明や利用場面が変わると判断できない | 目的・入力・出力を確認する |
| 1冊の問題集だけを繰り返す | 問題文と答えを覚えてしまう | 複数の問い方で確認する |
| 正解した問題を理解済みと考える | 偶然正解した問題を見落とす | 選択肢ごとに理由を説明する |
| 技術分野だけを勉強する | 法律・倫理・社会実装の対策が不足する | シラバス全体を分野別に確認する |
| 試験中の検索に頼る | 時間が不足し、最後まで回答できない | 短時間で判断する問題演習を行う |
G検定に関するよくある疑問
G検定に関するよくある疑問をいくつかあげます。
数学が苦手でも合格できる?
数学が苦手でも受験できます。
ただし、確率、統計、微分、行列、情報理論などの基本的な考え方は出題範囲に含まれています。
複雑な計算だけを練習するのではなく、分散は何を表すのか、微分が学習でどのように使われるのかなど、数式の意味を理解することが重要です。
プログラミングができなくても受験できる?
G検定は、多肢選択式の知識問題です。プログラムを書く実技試験はありません。
ただし、ニューラルネットワークや機械学習の仕組みについては問われるため、技術の流れや用語の関係を理解する必要があります。
公式テキストだけで合格できる?
公式テキストは、出題範囲を体系的に確認するために役立ちます。
一方で、読むだけでは、問題文から正解を判断する練習が不足します。
公式テキストで全体像を学び、問題集や予想問題で理解度を確認し、間違えた分野を解説へ戻って復習する方法がおすすめです。
合格ラインは何%?
JDLAは、G検定の合格ラインと得点を公開していません。
インターネット上で合格ラインの目安が紹介されていることがありますが、公式に発表された数値ではない点に注意が必要です。
オンライン試験と会場試験はどちらがよい?
自宅で受験したい人はオンライン試験、通信環境や受験環境に不安がある人は会場試験が選択肢になります。
オンライン試験は100分、会場試験は120分ですが、どちらも145問程度が出題されます。
資格としての扱いは同じであるため、自分が集中しやすい受験方法を選ぶことが大切です。
G検定の勉強を始めるときに読む記事
G検定の概要を確認した後は、全体像、用語、問題演習の順番で学習すると理解しやすくなります。
| 読む記事 | 確認できる内容 |
|---|---|
| G検定の理解ロードマップ | 学習する順番/8分野の全体像/目的別の勉強方法 |
| AI・G検定対策記事一覧 | AI用語/機械学習/ディープラーニング/法律・倫理 |
| G検定の理解型予想問題まとめ | 混同しやすい用語/問題演習/理解度の確認 |
全体像が分からない場合は理解ロードマップから始め、学習した内容を確認したい場合は理解型予想問題を利用すると進めやすくなります。
まとめ

G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施する、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを確認するための検定試験です。
受験資格はなく、プログラミングの実技試験もありません。
一方で、AIの歴史、機械学習、ディープラーニング、応用例、社会実装、数理・統計、法律、倫理まで幅広く出題されます。
G検定対策で大切なのは、用語や問題の答えを暗記することではありません。
問題集の正解率だけを追うのではなく、なぜその選択肢が正しいのか説明できる状態を目指しましょう。
暗記ではなく、意味、違い、流れ、つながりを理解することが、問題の聞かれ方が変わっても対応できるG検定対策につながります。



