【初心者向け】SEOとは?初心者でもわかりやすく”基本の「キ」”を解説
この記事ではSEOの下記の項目について解説します。
- SEOとは?
- SEOの歴史と背景
- SEOのメリット・デメリット
- SEOの主な対策
使わない日がないほど普及したインターネット。何か情報を探す際、検索エンジンの力を借りますが、検索結果の上位に表示されるウェブページはどのようにしてそこにたどり着くのでしょうか?
この記事では、Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで、ウェブページがより目立つようにするための「SEO(検索エンジン最適化)」の”基本の基”をわかりやすく解説していきます。
SEOとは?
SEO(エスイーオー)とは、「検索エンジン最適化」(Search Engine Optimization)の略で、対象のウェブサイトやウェブページを検索エンジンの結果ページ(Google、Yahoo!、Bing 等)で上位表示させるための手法と戦略の総称です。
SEOの目的は特定のキーワードでの検索時にウェブサイトがより上位に表示されるようにすることで、より多くのトラフィック(外部からの要求、アクセス数)を増加させることです。
SEOは技術的な改善、コンテンツの質と関連性の向上、そしてウェブサイトの構造を最適化することも含んでいます。
SEOの歴史と背景
SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)の歴史は、1990年代からはじまります。
1995年、Windows95の発売がきっかけとなり、インターネットの利用が爆発的に増加。情報へのアクセス方法として検索エンジンの重要性が高まりました。
※1:検索エンジンは”クローラー”といわれるロボットが世界中のウェブサイトを巡回(巡回のことをクロールという)し、データを収集しています。クローラーが収集した情報を登録されることを「インデックスされる」といいます。インデックスされてはじめて検索結果に表示する順位付けを行える状態になります。その後、検索順位を決める評価基準に則り、順位付けが行われます
1998年にGoogleが登場、その独自のページランクアルゴリズム(※2)がSEO戦略に大きな変革をもたらしました。このアルゴリズムはウェブページの重要性を判断するためにリンクを用い、これがリンクの重要性を高める結果となりました。※2:検索順位を付けるための様々な評価基準。非常に多くの項目があり、その評価基準を完全にわかっている人はほとんどいない
2000年代に入ると、Googleは検索品質を向上させるためにさまざまなアルゴリズム更新を開始しました。
※3:スマートフォン用に画像等の表示を最適化してウェブサイトを閲覧しやすくすること
SEOは検索エンジン技術の進化と共に発展してきた分野であり、今後もその動向はデジタルマーケティング戦略において重要な位置を占め続けるでしょう。
SEOのメリット・デメリット
SEO対策には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
ここではSEO対策のメリットとデメリットを解説します。
SEO対策のメリット
まずはメリットから。
長期的なトラフィックの増加
SEOは長期的に安定したトラフィック(外部からの要求、アクセス数)をもたらす可能性があります。広告費等で上位に表示させた場合と異なり、適切なキーワードで上位にランクされたページは、時間が経っても訪問者を引き続き獲得し続けることができます。
正しくメンテナンスを行うことにより資産性の高いものになります。
コスト効率が良い
一度SEOによってランキングが向上すると、追加の広告費なしでトラフィック(外部からの要求、アクセス数)を獲得できます。これにより、特に広告予算が限られている企業やできるだけお金を使いたくない個人ブログ運営者にとって非常に有効です。
ブランドの信頼性と認知度の向上
検索エンジンで上位に表示されることは企業ブランド・個人ブログブランドの信頼性を高めます。多くのユーザーは上位にランクされているサイトをより信頼する傾向にあります。
SEO対策のデメリット
つづいてデメリットです。
時間と労力がかかる
SEOは即効性がなく、結果が出るまでに数ヶ月から1年以上かかることもあります。短期的な効果を期待する場合には不向きです。
商品を紹介する場合、単価の安いものを紹介しても効果が割に合わない場合があります。
失敗する可能性がある
SEOにかけた費用(コスト)が必ずしも成果に結びつくとは限りません。市場や競合の状況により期待した効果が得られない場合もあります。
また、外的な要因が多いためSEOの成果を正確に測定するのは難しく、費用対効果の算出が複雑です。
継続的な努力が必要
アルゴリズム(※)の変更や競合の動向に対応するために、継続的な分析と調整が必要です。 常に最新の情報を追い続ける必要があります。※:検索順位を付けるための様々な評価基準。非常に多くの項目があり、その評価基準を完全にわかっている人はほとんどいない
検索エンジンの依存・アルゴリズム変動のリスクがある
検索エンジンのアルゴリズム変更により、順位が急落するリスクがあります。これにより、トラフィック(外部からの要求、アクセス数)と収益が大幅に減少する可能性があります。
検索エンジンの変更や技術的な問題に依存するため、自社または個人の努力だけではコントロールできない要因が存在します。
競争の激化・競合への対策
同じキーワードで上位表示を狙う競合が多い場合、競争が激化し、上位表示が難しくなります。
大規模な予算を持つ企業もライバルとして対峙していかなくてはなりません。大企業と競争する場合、上位表示を達成するのは非常に困難です。
SEOの主な対策
SEOの対策として3つの対策から構成されます。
- テクニカルSEO
- 内部SEO(内部対策)
- 外部SEO(外部対策)
「テクニカルSEO」はウェブサイト全体に関するものなので「ウェブサイトの土台」という意味でイメージしやすいように上の画像にしました。
他のサイトでは2つだったり、別の呼び方をしているものもありますが内容的には同じです。
少し乱暴ないい方ですが、ひとことでいうと
「テクニカルSEO」は「検索エンジンに対するサイト内の対策」ともとらえることもできるので「内部SEO」の一部ともいえます。しかし、「内部SEO」は「記事に対して行うこと」ということでここでは分けています。
ここからは少し詳しく解説していきます。
テクニカルSEO
テクニカルSEOはウェブサイトの基盤となる技術的側面に焦点を当て、検索エンジンがサイトを効率的にクロール(※1)し、インデックス(※2)するために必要な最適化を行います。※1:検索エンジンは”クローラー”といわれるロボットが世界中のウェブサイトを巡回(巡回のことをクロールという)し、データを収集しています
※2:クローラーが収集した情報を登録されることを「インデックスされる」といいます。インデックスされてはじめて検索結果に表示する順位付けを行える状態になります。その後、検索順位を決める評価基準に則り、順位付けが行われます
サイト全体の最適化
このプロセスにはウェブページの表示速度の向上、モバイルフレンドリー(※3)なデザインの実装、セキュリティの強化(HTTPSの導入)、XMLサイトマップの生成(※4)、robots.txt(※5) の設定調整が含まれます。※3:スマートフォン用に画像等の表示を最適化してウェブサイトを閲覧しやすくすること
※4:検索エンジンにウェブサイト内にある全てのページを決められた形式で記載したファイルのこと
※5:検索エンジンにクロールして欲しいページや逆にクロールして欲しくないページの情報などが記載されたファイルのこと
※6:アクセスした時点で存在しないURLへアクセスした場合に表示されるエラーのこと
これらの技術的対策は、検索エンジンがコンテンツを適切に解析し、ユーザーにとって有用な検索結果として提示できるようにするために不可欠です。
内部SEO(内部対策)
内部SEO(内部対策)は、ウェブサイトの各ページを個別に最適化するプロセスです。「コンテンツSEO」といわれたりもします。
タグの最適化
これには適切なキーワードリサーチとそのキーワードをページのタイトル、見出し、メタディスクリプション(※1)、本文中に効果的に配置することが含まれます。コンテンツの質も重要で、オリジナルでユーザーに価値を提供する情報が求められます。※1:記事の概要をまとめた100~120文字程度の文章のこと。最近では自動でピックアップしてくれるようで、あまり有効ではないともいわれています
タグで注意していただきたいのがHタグです。WordPressですと「見出し」のことです。これは必ずH1、H2、H3…と順番に使用してください(見た目だけで選ばない)。検索エンジンに内容を正しく伝えることができなくなることが一番の理由です。
そして、もう一つ理由があります。自動で「目次(もくじ)」を作ってくれる機能はタグで見出しを作っています。正しい順番でタグを使用しないと目次が壊れてしまう(表示されない、形が崩れて正しく機能しない)ことがあります。
下の画像が意図的にタグを順番を変えたものです。
①は上位が「H2タグ」ですので順番的に正しいタグの「H3タグ」を使用しています。②は本来「H3タグ」を使用するべきですが、意図的に「H4タグ」にしました。③は「H2タグ」です。②から目次が崩れています。本来②には「01」、「02」と表示されるはずが表示されていません。そして、③がおかしな箇所に表示されています。
画像の最適化と代替テキストの設定
画像の大きさ(○○○px × ○○○px)、サイズ(○○KB)には注意しましょう。不必要に大きい画像(大きさ、サイズ 共)を使用するのはNGです。
画像にはaltテキスト(※2)を使用し、内部リンクは情報の関連性を高め、ユーザーと検索エンジンがサイト内を簡単に巡回できるようにします。※2:ウェブサイトに含まれる画像の代わりとなるテキスト情報のこと。画像の読み込みがされなかった場合等に表示されることがある
ユーザーエクスペリエンスの向上
SEOはユーザーエクスペリエンス(※3)を向上させることも目的の一つです。サイトが使いやすく、情報が見つけやすい構造であれば、それ自体がSEOの効果を高めます。※3:ユーザー体験ともいわれ、ウェブページで感動や良い印象を持ってもらう体験のことを表します
これらの最適化はページが特定の検索条件に対して関連性が高いと検索エンジンに認識され、ランキングの向上につながります。
外部SEO(外部対策)
外部SEO(外部対策)はウェブサイトの外部からの信頼性や権威を高めるためのプロセスです。
被リンクの獲得
主に品質の高い被リンク(※)を獲得することに焦点を当てます。被リンクは他のウェブサイトからのリンクで、これが多いほど、また質が高いほど、サイトの信頼性が高まります。 ソーシャルメディアの活用なども外部SEOの重要な要素です。※:自分のサイトと近い情報を発信しているサイトや、月間PV数が多いサイト、他のウェブサイトから多くのリンクをされているサイトからのリンクを指します。「多くのサイトからリンクがされている」ということはそのサイトには役に立つ情報があるという証明になるためです
これらの戦略はサイトの露出を増やし、トラフィックを引き寄せ、最終的には検索エンジンランキングを向上させる効果があります。
オンラインでの評判管理も外部SEOの一環であり、ポジティブなコメントの増加やネガティブなコメントへの対応も必要です。
まとめ
SEOの”基本の基”を解説してきました。SEO対策は行うべきことが多岐に渡ります。
これらの対策が適切に組み合わさることで、検索エンジンはウェブサイトを適切に評価し、理想的な検索結果に表示されるようになります。
※1:ウェブサイトを訪れたユーザー(閲覧者)が使いやすいと感じること
さらに、ソーシャルメディアや被リンクなど、サイト外からの影響も大切な要素です。
SEOは即効性のあるものではありませんが、持続的に取り組むことでその効果は確実に現れます。
そして、SEOは常に変化しているため、アルゴリズムの更新に注意を払い、最新のトレンドを追い続けることが必要です。
このブログがあなたのSEO戦略を考え、実行するための参考になれば幸いです。これからも学び続け、成長し続けましょう。
関連記事・おすすめ記事
SEO対策としてまず最初に行うべきことをまとめた記事「関連記事:【初心者向け】SEO対策は何をすればいいの?上位表示を目指すうえで最初に抑えるべきこと🔗」がありますのでご覧ください。
SEOの根底になる考え方「質の高いコンテンツとは?」をまとめた記事「関連記事:【初心者向け】質の高いコンテンツとは?🔗」がありますのでご覧ください。
SEO検定1級について
2024年の1月に取得したSEO検定1級。
SEOがそうであるように即効性のある資格ではありませんが、非常に役に立つ資格だと思います。SEOを体系的に学ぶことができます。気になる方は公式サイトをのぞいてみてください。
SEO検定1級を受験に当たっての勉強時間や勉強のコツなどをまとめた記事「関連記事:【意味がない?!】SEO検定1級合格 体験談|実務経験なしの個人趣味ブログ運営者が取得🔗」がありますのでご覧ください。
※:Googleが無料で提供しているインターネット検索分析ツール「Googleサーチコンソール」の情報です。Googleサーチコンソールではウェブサイトの分析に必要な情報を得ることができます。例えば、検索結果に表示された「表示回数」、「クリック数」、「CTR」(Click Through Rate:クリック率)「掲載順位」等の情報があります
実際の「検索パフォーマンス」の一部
冒頭でも記載しましたが、私もSEO検定1級を取得(2024年1月に取得)しました。しかし、しっかり「勉強するぞ!」と思いSEOを学びはじめたのは1年未満です(2024年時点)。
経験のある人ほど知っているのが当然という前提で専門用語を多用してしまうところがあると思います。
学び始めて日が浅い私ができるだけわかりやすく、極力専門用語は使わずに、使う場合は補足説明付きで解説していきます。
これからSEOを学び、自分のウェブサイトやウェブページを成長させたい方にとって参考になればと思います。
このサイトの成長とともに自分の理解も深めていけたらと思っています。