【初心者向け】ブログで重要な「キーワード」の選定方法
この記事では「キーワード」の選定手順を解説していきます。
- ブログにおける「キーワード」の重要性
- キーワードの選定(決定)方法
SEOとは「Search Engine Optimization」、日本語でいうと「検索エンジン最適化」という意味です。SEO対策とは検索エンジンの検索結果で記事を上位に表示させるための記事、もしくは、サイトに行う様々な施策のことです。
「キーワード(※)」はSEOの基本的な部分であり、ブログのアクセス数増加と読者とのつながりを強化するためにキーワードを決定することは非常に重要なプロセスです。※:SEOマーケティングにおいて読者を絞り込みする際に用いられる語句
ブログの重要ポイントとして「良質なコンテンツ(記事)を作成する」というものがあります。良質なコンテンツを作成するには「キーワード」の選定が大切です。
適切なキーワードを選ぶことでより多くの読者が作成した記事にたどり着き、悩みが解決できればブログの価値が高まります。
ブログで「キーワード」が重要な理由
ブログで「キーワード」が重要な理由は下記です。
- 誰に読んでもらいたいかが明確になる
- 読者の悩みを解決できる記事が作れる
- 検索結果に上位表示できる可能性が高まる
ひとつずつ簡単に解説します。
誰に読んでもらいたいかが明確になる
正しいキーワードを選ぶことで特定の興味や要求を持つ読者をイメージして記事を作成することができるようになります。
記事を読み終わった後に「誰にどうなってもらいたいか」、「誰のどんな悩みを解決するのか」を元に記事は作成するものです。「この人に読んでもらいたいからこのキーワードが刺さるだろう」→「このキーワードだからこの人に刺さるだろう」と卵が先か鶏が先かと同じで、『対象とする「読者」』と『選定(決定)する「キーワード」』はどちらも関連性が高いものとなります。
読者の悩みを解決できる記事が作れる
読んでもらいたい人が明確になると「こんな悩みを持つだろう」が想像しやすくなります。
「こんな悩みを持つだろうからこういう記事を書こう」となり、読者の悩みを解決する記事を作成しやすくなります。そして、不要な記事を書くという無駄リソース(時間、労力のこと)も減らすことができます。
検索結果に上位表示できる可能性が高まる
検索エンジンは読者(検索エンジンユーザー)の役に立つことを重視しています。キーワードの検索意図に沿った記事、読者の悩みを解決できる記事が「読者に役立つ記事」ということになり、上位表示される可能性が高まります。
キーワードの種類
キーワードは「検索量(検索ボリューム)の違い」によっていくつかの種類・呼び方に分類され以下のものがあります。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- スモールキーワード
- ロングテールキーワード
キーワードは月間で検索される数(量)によって分類されます。
しかし、この種類の名称で分類される検索数(量)はあくまで目安であり、明確な定義があるわけではありません。
この記事では「検索数(量)」と記載していますが、一般的には「検索ボリューム」といわれます。
キーワードの種類 | 検索ボリューム | 難易度 |
ビッグキーワード | 1万以上 | 高い |
ミドルキーワード | 1,000~1万 | 普通 |
スモールキーワード | 1,000未満 | 低い |
ロングテールキーワード | ~1,000程度 | 低い |
キーワードの種類の解説は「関連記事:【補足ページ】検索条件(クエリ)・キーワードの種類について🔗」にありますのでご覧ください。
キーワード選定の手順
ここではキーワードを選定する手順を6つのSTEPで解説します。
作成する記事のおおまかなテーマを決定します。
【STEP1】で決定したテーマを元に狙うキーワードをピックアップします。
【STEP2】でピックアップしたキーワードの検索ボリュームを調査します。
【STEP1】から【STEP3】を踏まえ、キーワードを絞り込みます。
【STEP4】までで絞り込んキーワードで実際に検索を行い、競合が企業のみの場合は別の角度(別のキーワード)から攻めるかを再検討します。
【STEP4】で絞り込んだキーワードと【STEP5】で見つけた競合サイトの情報を参考に検索意図を深掘りします。
【STEP1】おおよそのテーマ決定
記事を書く際「誰にどうなってもらいたいか」、「誰のどんな悩みを解決するのか」を決め、記事のおおよそのテーマを決定します。
【STEP2】狙うキーワードのピックアップ
自分が悩みを解決したい場合、どんな検索条件で検索するかをいくつかピックアップします。その検索条件をベースに候補とするキーワードを洗い出します。
洗い出しの際は「サジェストキーワード」、「再検索キーワード」を利用して洗い出します。
サジェストキーワードを利用する
【STEP1】で決めたテーマの場合、「自分だったらどんなキーワードで検索する?」と想像し、とりあえず検索エンジンのテキストボックスに入力します。
その際に「サジェストキーワード(※)」を使うと様々なキーワード候補が表示され、候補となるキーワードを洗い出ししやすいです。※:検索エンジンで検索条件テキストボックスにキーワードを入力した際に検索候補として自動的に表示されるキーワードのことです
下の画像はGoogleで検索条件に「SEO対策 キーワード」とした画面です。
赤枠に「SEO対策 キーワード」以外の単語がいくつも表示されていますが、これが「サジェストキーワード」です。「SEO対策 キーワード」にプラスして入力されることの多いキーワードです。
サジェストキーワードは別の方法でも表示されます。検索後に①の「ツール」をクリックすると②(※)と③が表示されます。
※:②は必ず表示されるわけではなく、表示されないキーワードも存在します
②が「SEO対策 キーワード」の他に入力されることの多いキーワード、つまりこれもサジェストキーワードです。クリックすることで検索条件に自動で入力され再検索をしてくれます。
③は検索結果の件数です。約321万件もヒットしました。検索ボリュームとは直接関係はありませんが膨大な情報がインデックス登録されているということです。
再検索キーワードを利用する
下の画像は「キーワード」で検索した結果の一番下に表示される「再検索キーワード」です。
「再検索キーワード」は読者が検索を行い、サイトを閲覧したけれど悩みが解決できなかった場合、再び検索条件に入力したキーワードになります。サジェストキーワード同様に検索意図を理解するうえで非常に有益な情報となります。
サジェストキーワードは読者の検索履歴も考慮されるので、世間一般に検索されている言葉としては関連キーワードの方が重要度が高いかもしれません。
「サジェストキーワード」、「再検索キーワード」を吟味し、狙っていくキーワードをピックアップします。
【STEP3】検索ボリュームの調査
本来は読者の悩みを解決するために必要なキーワードの記事を書く必要があります。ですが、いきなりビッグキーワードの記事を書いても、検索結果上位に表示されることは非常に難しく、100位以下ということは往々にしてあることです。
記事は検索結果の1ページ目、悪くても2ページ目に表示されなければ、すでにブログのファンがいる場合、SNS等のSEO以外で集客する場合を除いては1記事単体で読んでもらえることはほとんどありません。
打開する方法として、関連するキーワードの記事をスモールキーワード、ロングテールキーワード(三語、または四語キーワード)で作成することにより、ブログ全体の評価を上げていくという方法があります。そうすることでミドルキーワード(二語、または三語キーワード)の記事も上位表示しやすくなり、最終的にはビッグキーワードの記事も上位表示しやすくなっていきます。
ここでは【STEP2】でピックアップしたキーワードの検索ボリュームを調査します。
検索ボリュームを調査するには?
検索ボリュームを調査する際は「aramakijake🔗」を使用していました。
ユーザー登録等もなく、しかも無料でサイトに行けばすぐに使えるのが非常に便利です。
他にもいくつかありますが簡単に使えるので使用していました。
画像引用:aramakijake🔗
現在では検索ボリュームの必要性を実感し、有料ですが「Ubersuggest」を使用しています。
【STEP4】キーワードの絞り込み
サジェストキーワード、関連キーワードで候補となったキーワードと検索ボリュームでいくつかのキーワードに絞り込みます。
ビッグキーワードを狙えることがベストですが、上位表示は難しいのでスモールキーワード、ロングテールキーワードをターゲットに絞り込みます。
【STEP5】競合ページの確認
ある程度キーワードを絞り込んだら、実際に検索エンジンで【STEP4】までで絞り込んだキーワードで検索し、現時点で上位表示されているページを確認します。
下の画像は上位表示が難しいケースの例です。
上位表示されている検索結果が企業や大手メディアが作成したページばかりの場合、そのキーワードだけで上位表示させるのは難しいかもしれません。しかし、必要な記事であることは変わりません。その場合、キーワードを増やすか、少し違った角度からのキーワードを検討する必要があるかもしれません。
下の画像は上位表示が狙えるケースの例です。
逆に個人ブログが多く表示されているキーワードであれば、あなたの書く記事も上位表示できる可能性があります。
また、競合ページを調査することにより、自分では思いつかなかった観点の項目があれば参考にすることもできます。ただ、コピーは絶対ダメです。自分の記事の参考にしましょう。
【STEP6】検索意図を把握する
【STEP4】までで絞り込んだキーワードで、読者は「どんな記事を書けば悩みが解決するか」を想像します。プラスして【STEP5】の競合サイトの情報も参考にして、検索意図を深掘りします。
そして、記事を作成します。
キーワードを入れる場所とコツ
キーワードをブログ内に入れる場所にもコツがあります。
検索意図を正しく理解し、記事を作成していれば記事の中には自然とキーワードが含まれるはずです。ですが重要となるポイントがありますので解説します。
記事タイトル
記事のタイトルは検索結果にも表示されますし、読者が最初に見る場所です。検索エンジンに記事の内容を伝える意味もあるので最も重要な場所です。
見出し(H2タグまで)
見出しにもキーワードを入れるのがおすすめです。しかし、全ての見出しに不自然な形で入れてしまうと読者もうんざりしてしまいます。また、最悪の場合、Goolgeに「SEOのためにキーワードを詰め込んでいる」と認識されてしまい、検索順位に悪影響を及ぼすこともあり得ます。
自然な形でH2タグまでに入れるのがおすすめです。
本文
本文中にもキーワードを含めるようにするのがおすすめです。しかし、この章の冒頭でも記載しましたが、検索意図を正しく理解して記事を作成していれば自然と「キーワード」も「関連キーワード」も記載されているはずです。
以前からキーワードの「出現率は〇%がいい」等の情報がありましたが、率よりも出現する位置が重要なのではないかと考えています。イメージとしては下の画像のように記事の冒頭で多く出現し、後半に行くにしたがって減っていくイメージです。
理由として、私が運営している個人趣味ブログで「○○ レビュー」(※)という商品紹介の記事があります。その記事は長い間好況をいただいていて、いい時は1位、悪くても5位ほどの位置にいました。
ある時、記事の充実を図ったつもりだったのですが、記事の最後にFAQを追加し、「○○と△△の比較」、「○○で使える□□は?」、「○○の◇◇は?」といったように商品名をいくつか記載しました。その記事はしばらくすると2ページ目に検索順位が落ちてしまいました。
その後、上位の他のサイトを分析したところ上のイメージ図のような出現率だったのです。出現率も重要ですが「出現位置」も重要なのものだと思っています。
※:「○○」は商品名
FAQの商品名を削除する等の工夫をしたところ1ページ目に復活はしましたが、1位までには戻れていません……。
まとめ
「キーワード」選定(決定)はブログを検索上位させるために非常に重要なプロセスです。読者の検索意図を正しく理解し、検索意図に答えることができる内容にすることによってSEOにも強い記事を作成することができます。
まずは、難易度が比較的低いスモールキーワード、ロングテールキーワードで検索上位表示を目指していくことがおすすめです。そこで上位表示ができる記事が増えていくことにより、ミドルキーワード、ビッグキーワードと狙っていけるようになります。
- ブログでは「キーワード」選定が重要
- 読者の悩みを解決するにはどうしたらいいかを考える
- スモールキーワード、ロングテールキーワードを選らぶ
- はじめらからビッグキーワードは選ばない
関連記事・おすすめ記事
SEO対策としてまず最初に行うべきことをまとめた記事「関連記事:【初心者向け】SEO対策は何をすればいいの?上位表示を目指すうえで最初に抑えるべきこと🔗」がありますのでご覧ください。
SEOの根底になる考え方「質の高いコンテンツとは?」をまとめた記事「関連記事:【初心者向け】質の高いコンテンツとは?🔗」がありますのでご覧ください。
SEO検定1級について
2024年の1月に取得したSEO検定1級。
SEOがそうであるように即効性のある資格ではありませんが、非常に役に立つ資格だと思います。SEOを体系的に学ぶことができます。気になる方は公式サイトをのぞいてみてください。
SEO検定1級を受験に当たっての勉強時間や勉強のコツなどをまとめた記事「関連記事:【意味がない?!】SEO検定1級合格 体験談|実務経験なしの個人趣味ブログ運営者が取得🔗」がありますのでご覧ください。
※:Googleが無料で提供しているインターネット検索分析ツール「Googleサーチコンソール」の情報です。Googleサーチコンソールではウェブサイトの分析に必要な情報を得ることができます。例えば、検索結果に表示された「表示回数」、「クリック数」、「CTR」(Click Through Rate:クリック率)「掲載順位」等の情報があります
実際の「検索パフォーマンス」の一部
冒頭でも記載しましたが、私もSEO検定1級を取得(2024年1月に取得)しました。しかし、しっかり「勉強するぞ!」と思いSEOを学びはじめたのは1年未満です(2024年時点)。
経験のある人ほど知っているのが当然という前提で専門用語を多用してしまうところがあると思います。
学び始めて日が浅い私ができるだけわかりやすく、極力専門用語は使わずに、使う場合は補足説明付きで解説していきます。
これからSEOを学び、自分のウェブサイトやウェブページを成長させたい方にとって参考になればと思います。
このサイトの成長とともに自分の理解も深めていけたらと思っています。